対話からはじまる、長く愛されるまちづくり
修徳学区には、古くからの京町家、近代建築、そして新しいマンションや住宅が共存しています。 私たちが目指しているのは、古い建物をそのまま残すことだけではありません。新しく建つ建物が、まちの歴史や周囲の環境と調和することで、「何十年先も住み続けたい」と思える資産価値の高いまちをつくることです。 建築主・設計者の皆様におかれましては、計画の初期段階から当ガイドラインを参照いただき、地域と調和した計画づくりにご協力をお願いいたします。
修徳景観づくり協議会の目的は、行政の条例による最低限の「規制」を守らせることだけではありません。建築主・設計者の皆様と、そこに住む住民が対話を重ね、「修徳らしいルール」を共に創り上げることを目指しています。
建物は個人の財産であると同時に、まちの財産でもあります。建築計画の段階から問題を共有し話し合うことで、完成後に「地域の一員」としてスムーズに受け入れられる関係性を築きます。
外観のデザインだけでなく、私たちの暮らし方(門掃き、挨拶、地蔵盆など)に配慮した計画を求めます。例えば、通りに面した緑化や、夜間の防犯灯の設置などがその一例です。
古いものをただ残すだけでなく、現代の暮らしや新しい建築技術と、歴史的な情緒が調和する「住み続けたいまち」を目指します。
修徳学区では、景観条例が定める画一的な規制を越えた、「町」や「通り」の固有性を踏まえた「修徳らしい」まちなみについて対話してきました。さらに、景観づくり相談会で、「人と人とのつながりを大事にする暮らし方」を基礎に、議論してきました。建築主の協力を得て実現した事例を例示します。
特に、景観だけでなく、「人と人とのつながり」も大切にしています。多くの建築主や事業者の方に町内会へ加入いただき、地域の歴史継承や安全・安心な暮らしにご協力いただいています。
周辺の京町家の軒先レベルに高さを合わせたり、門扉を設置することで、通りに統一感を持たせました。
外壁の色を明るい色調に変更することで、大型建物特有の通りへの圧迫感を軽減しました。
古い町家を取り壊さずに、旅館やオフィスとしてリノベーション。歴史的な趣を残しながら新しい機能を付加しました。
敷地内にあった古い史跡を撤去せず、そのまま保存・活用することで、土地の記憶を継承しました。
修徳の景観づくりは、建築主様が孤独に悩むものでも、一方的にルールを押し付けられるものでもありません。 以下の図のように、行政(京都市)や建築の専門家(建築士会・大学研究室)と密に連携し、「建築主(施主)」と「地域(町内会)」の円滑な対話を、私たち協議会がサポートする体制を整えています。
【各役割について】
対話の主役:施主・事業主様 ⇔ 町内会 最も大切なのは、これから建てる方と、そこに住む方とのコミュニケーションです。お互いの顔が見える関係を作ることで、トラブルを未然に防ぎ、完成後の良好な近所付き合いへと繋げます。
サポート役:修徳景観づくり協議会 私たちは「対話の架け橋」です。相談会の進行や、地域情報の提供、要望の整理などを行い、双方が納得できる着地点を一緒に探します。
連携・指導:京都市・専門家
京都市(景観政策課): 法的な規制や条例に基づいた指導・許可を行います。協議会とも常に情報を共有しています。
専門家(京都府建築士会・研究機関): 第三者的な視点から、デザインや技術的なアドバイスを行い、質の高い景観づくりをバックアップします。
協議・手続きの流れ 計画の「構想段階」での早期のご相談をお願いしています。
大規模な解体・アスベストを伴う解体を行う場合、近隣住民への説明会開催をお願いすることがあります。
※修徳学区独自の取り組みです 。
建物の設計・デザインを検討する、最も重要な段階です。
※詳細は以下に記載
近隣への配慮を行いながら、工事を進める段階です。
中高層建築物: 日影などの影響について、対象エリアの住民へ説明会または個別説明が必要です 。
大規模工事: 日常生活への影響を最小限にするため、工事説明会の開催を要望します。小規模な住宅の場合は、景観づくり相談会と同時に行うこともあります 。
建物が完成し、修徳の新しい一員となる段階です。 竣工した建物の居住者・事業主を、新しい町内のメンバーとして迎え入れます。町内行事などを通じて、地域の安全・安心を共に向上させていきましょう 。
※宿泊施設やマンションの場合、近隣住民への内覧会や、運営ルールに関する説明会の開催を要望します。また、町内・建築主・運営者の間で「協定書」を締結します 。
タイミング: 計画段階の初期(構想段階)
内容: 修徳学区の地域特性や、これからの協議プロセスを共有するため、まちづくり委員会の定例会議(毎月第2火曜日)に出席していただきます 。
対象者: 設計者(建築主)、修徳景観づくり協議会 。
タイミング: 計画段階の中期(基本設計がまとまった頃)
内容: 協議会・建築主・近隣住民の三者で対話を行い、「修徳らしい町並み」について検討します。単なる審査ではなく、相互理解を深める場です 。
対象者: 町内会、修徳景観づくり協議会、建築主・設計者、(宿泊施設の場合は運営者も必須) 。
※対話が不十分な場合、再度の開催をお願いすることがあります 。
※修徳学区指定の景観上の工夫・配慮事項を用意下さい。
所在地: 〒600-8449 京都府京都市下京区富永町110-1
下京修徳ふれあい福祉会館 4階 会議室